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2023年08月06日

暮らすギャラリー埴を終えて 

暮らすギャラリー埴を終えて 



7月末を持ちまして、田中泉さん監修による「暮らすギャラリー 埴(はに)」は無事に場を終えることが出来ました。


泉さんの渥美半島滞在期間の都合により、当初より1年間限定でのオープンの予定とさせていただき、4期に渡り企画展を中心に、様々なワークショップやトークイベント、ライブなどを開催して参りました。


私は場作りや発信のお手伝いとして微力ながらサポートをさせていただきました。


1年間、「アート」という視点と共に作家やお客様との交流の場を作り、向き合う泉さんの姿勢が、出会った多くの人たちに力を与えていたことは間違いありません。


「全ての人は芸術家である。」という言葉を残したのは芸術家であり社会活動家のヨゼフ・ボイス(1921-1986)でした。


「埴」のスタート以来、泉さんとたくさんの考えやイメージを話し合い、共有してきましたが、いつも2人で立ち返るのはボイスの考えでした。

ボイスが考えたアートの役割とは「アート活動はもっと社会と深く関わり、1人1人が考え行動することで社会を変えていくこと」と。

一見ほんわかしていながら、譲れないものを強く持っている泉さんが「作家も鑑賞者も近所の人も関わる人も常にフラットな関係で、全てが”暮らし”とひと続きであるような。」ということを何度も話していました。

「社会を変える」となると大きなことのように思えますが、ものを作ったり、人と対話をしたり考えたり、新たなことを学んだりする創造的な活動が、日々の”暮らし”を小さく変え、人生を変え、それらが重なってやがて社会を変える力になるのだと信じます。

泉さんは8月から新たな場所に旅立ち、次なる目標に向かって進みながら、月に何度かは渥美半島に来て様々な活動を継続する予定とのことです。


「埴」という場はこれで最後となりましたが、泉さんが渥美半島に運んでくれたアートの風を、別のかたちで引継ぎ、思いをつなげていけたら幸いです。

これまで「埴」を応援してくれた皆さま、遊びにいらしてくださった皆さま、関係者の皆さま、ありがとうございました。


暮らすギャラリー埴を終えて 




myoujou




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Posted by 明星ライブラリー at 19:17 │journal