明星の庭 › 【小川雅魚さんのブックトーク「潮の騒ぐを聴け」を聴け!】のご案内
2015年07月10日
【小川雅魚さんのブックトーク「潮の騒ぐを聴け」を聴け!】のご案内

「潮の騒ぐを聴け」を聴け!
渥美半島先端出身で文学者、大学の教授であり、お会いする度に生きることを楽しむ目線を
軽やかに教えてくれる小川雅魚(まさな)さんが昨年出版されたエッセイ、
「潮の騒ぐを聴け」(風媒社)。
この日、雅魚さん自身による「潮の騒ぐを聴け」からの朗読と、内容にまつわる
痛快で興味深いエピソードを、郷土と文学、人生を愛する雅魚さんならではの切り口
で楽しくお話いただけます。
◆日 時 7月26日(日) 13:30~
◆場 所 明星ライブラリー
◆参加費 1.000円(飲み物付き)
この日のテーマブック、雅魚さんのエッセイ「潮の騒ぐを聴け」が「本の雑誌」40周年を
記念する特集「40年の40冊」~エッセイ編~で2014年の一冊に選ばれています。
これは云わば、この年のエッセイ・オブ・ザ・イヤーです。その他の年では渋澤龍彦さんや
赤瀬川源平さん、吉行淳之介さん、高田文夫さんなどなど、そうそうたる作家さんが名を
連ねているリストを見せていただき、さらに驚き、納得します。
「シ子は団子」・・・に始まり、食、人、場所、風土など渥美ならではの味わいを
こんなにも色鮮やかに楽しく観て、言葉にしている方を他に知りません。
地元の仕出し屋さん「福正」さんや、同じく地元の雅魚さんのうなぎ仲間の「かっちゃん」
が登場したかと思えば次の瞬間にはイメージはイタリアやスペイン、ボリス・ビアンの
悲しくも美しい小説「日々の泡」やゴダールの「気狂いピエロ」へと・・・。
渥美半島の人や風土から世界知。枠にとらわれない軽やかな視点、雅魚さんの
思わずにやりと笑ってしまうような語り口から、人生の味わい方を一緒に聴きましょう。
以下は名古屋大学大学院教授で岩瀬文庫資料調査会会長、「潮の騒ぐを聴け」の
はしがきを担当されている、塩村耕さんの文章から。
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「オガワさんがどういう人なのだか、僕にはよくわからない。
長年、大学の英文学教師をしているのに務めているのに、少しも教員らしくない。
学者・研究者にも見えない。○○くさく見えるスタイルを拒否している。
手練れの本の読み手で、専門の英文学のみならず、日本や諸国の文学、古典
にまでよく目を通している。その居場所には、愛車の座席を含めて常に書物が山
をなしている。
文学以外に、美食と酒、遊び全般、クルマ、美女とそうでない女性をこよなく愛でる
ボヘミアンなのに、生き方にどこか律儀なところがある。三河人の気質をうけついで
いるように、蓴菜(じゅんさい)な上方者の僕には感ぜられる。」
お申込みはTEL0531-33-0458
またはEmail : myoujoulib@gmail.com までよろしくお願いいたします。
Posted by 明星ライブラリー at 07:24