明星の庭 › books and arts
2022年12月20日
Yottecoクリスマス!
Yottecoクリスマス」開催中です。
ただいま田原市福江町 みんなのマルシェ「Yotteco」にて、「Yottecoクリスマス」と題したクリスマスフェアの期間限定、「本の贈り物」ブースをご用意しました。
明星ライブラリーが運営する小さな本屋「MYOUJOU BOOKS」からのセレクトです。
お子さんのプレゼントに、大切な誰かに本の贈り物はいかがですか?
ぜひ手に取ってご覧くださいませ。
2022年07月06日
ブックバス in Tahara

日曜日、旧ショッピングセンターレイ駐車場に来てくれた移動式古本販売「ブックバス」。
@bookbus_in_aidai

この企画は「ブックバス・イン・愛大+オープンエア・ライブラリー」という愛知大学文学部と、長野県上田市を拠点とする古本販売会社「バリューブックス」との3日間のコラボレーション企画のひとつでした。
企画の発案者は映像作家で愛知大学文学部准教授の上田謙太郎先生。「本」のある場から生まれる出会いや学び、様々な可能性を探究しながら、「ブックバス」が旅する場所で特別な時間を届けています。
旧ショッピングセンターレイ駐車場での「ブックバス」出店時間は2時間という限られた時間でしたが、素晴らしい選書の中から「本を選んで買う愉しみ」を堪能しました。

閉店30分前に急きょ開催してくれた「ミニミニブックトーク」では上田先生、図書館情報学の教授「家禰(やね)先生はじめ、愛知大学の学生さん、東京から参加しているバリューブックスのスタッフの方、旧渥美町のエリアで唯一の書店「原甚書店」のオーナーさんが参加して「今これ。」という一冊を紹介してくれました。
またいつの日か、「ブックバス」がこのまちにやって来てくれることを願っています。
「ブックバス」関係者の皆さま、ありがとうございました!

こちらは、「ショッピングセンターレイ」の閉店後の4月に移転しリニューアルオープンした「原甚書店」さん。
新しいお店の場所は
田原市福江町横井8-1(丸山医院横)
です。
このまちで唯一の書店。購入したい本があればこちらのお店で1冊から注文出来ます。
Posted by 明星ライブラリー at
17:09
│books and arts
2022年06月12日
徒然舎へ

ずっと訪れたかった岐阜県美殿町の古本屋「徒然舎」さん。
本に出会う楽しさ、選ぶ楽しさ、思わぬ世界への扉。
「次の百年のために」という東京古書組合の100年史発行を紹介するポスターの文言が、徒然舎さんの本への思いと重なって、強い思いを静かに語りかけているようでした。
徒然舎
岐阜県岐阜市美殿町40 矢沢ビル 1階
https://tsurezuresha.net/
@tsurezuresha_yf
Posted by 明星ライブラリー at
18:26
│books and arts
2022年01月06日
「本は世界との約束」2022年
「本は世界との約束」

新年明けましておめでとうございます。
美味しい玄米餅を食べ、銀杏をゆっくりと焼き、膝を温めてくれる猫と豊橋の「まちなか図書館」で借りた本を読みながらのんびりした年始を過ごさせていただきました。
「本とは何か?」を記した文章に「本は世界との約束」と書かれた一節が特に心に残りました。
「本当のこと」が書かれているから「本」という。また本は英語でBook(予約する・約束する)という意味から「書かれたことは約束」となるのだと。
/ 「世界の美しい本」・監修 海野 弘
明星ライブラリーもおかげさまで今年で14年目。「創造と学び」をテーマに「場」として編集し発信するものは全て「本」だと感じ、制作しています。
本年も、古の先人が築いた大切なこと、新しい時代のこと、その人が本当に伝えたいこと、などなどを学ぶみずみずしさの中で様々に精進していけたら幸いです。
本年もどうぞよろしくお願い致します。
Book and Art for your life creation
写真は新年に友人からいただいた蝋梅と「世界を変えた本」/ 著・マイケル・コリンズ神父 他

新年明けましておめでとうございます。
美味しい玄米餅を食べ、銀杏をゆっくりと焼き、膝を温めてくれる猫と豊橋の「まちなか図書館」で借りた本を読みながらのんびりした年始を過ごさせていただきました。
「本とは何か?」を記した文章に「本は世界との約束」と書かれた一節が特に心に残りました。
「本当のこと」が書かれているから「本」という。また本は英語でBook(予約する・約束する)という意味から「書かれたことは約束」となるのだと。
/ 「世界の美しい本」・監修 海野 弘
明星ライブラリーもおかげさまで今年で14年目。「創造と学び」をテーマに「場」として編集し発信するものは全て「本」だと感じ、制作しています。
本年も、古の先人が築いた大切なこと、新しい時代のこと、その人が本当に伝えたいこと、などなどを学ぶみずみずしさの中で様々に精進していけたら幸いです。
本年もどうぞよろしくお願い致します。
Book and Art for your life creation
写真は新年に友人からいただいた蝋梅と「世界を変えた本」/ 著・マイケル・コリンズ神父 他
2021年10月12日
季刊誌「叢(そう)」72号

春夏秋冬叢書」から発行されている季刊誌「叢(そう)」 72号が先月に発売となっています。
「叢」は、ふるさとキーワードマガジンであり、毎号選ばれた漢字一文字によるキーワードに関わる郷土の話題を紹介しています。
第72号となる今回のキーワードは「線」。
特集は「一直線哉(いっちょくせんなり)」として、「眺望線」、「1キロ公園」、「満洲道路」、「県道418」、「笠山石段」、「赤海亀」が取り上げられています。
渥美半島の先端の一直線 「県道418」
特集記事のひとつ、「県道418」とは私の地元、田原市の「西山」地区の一直線道路のこと。
この「県道418」は、三河エリアで一直線に続く道路としては最長なのだということをこんなに近くに住み、日常的に利用しながら初めて知りました。
国道259と交わる「伊良湖神社北」の交差点から小中山町集落までの全長約8kmのこの道は、観光や遠方から来る人は滅多に利用することはありませんが、周辺農家の人や近隣の住人にとってはなくてはならない道路です。
道を走れば、すれ違う車の大半は軽トラックや農業用大型トラック、トラクター。 秋から春にかけての景色は一面のキャベツ畑となります。
「渥美半島らしさ」に溢れ、のどかで子供のころからお気に入りのこの道路のことを、今回「叢」が取り上げてくれたことを大変嬉しく思います。
記事では、編集委員スタッフ3名と子供達4人でこの道を徒歩で体験した様子が、周辺に残る戦争遺構の「伊良湖試験場」のことに触れながら紹介されています。
文は内藤昌康さん、写真は、地元在住カメラマンとして夫の朝野耕史が自転車で参加し撮影を担当しました。
ぜひ、地元の方々に読んでいただきたいページだと感じます。
約2時間かけて歩いた一直線の道すがら、子供達が農作業中の人からなぜかキャベツを手渡されたとのこと。このような展開も、渥美半島に暮らす人には「あるある!」とうなずける様子だと、にやにやしながら読ませていただきました。
特集記事の他、「線」をテーマに「眺望線」や「線香花火」、「中央構造線」などなどが紹介され、どの内容も興味深い内容となっています。
「叢(そう)はくさむら。草の根の生きた美しい情報を発信します。」
「叢(そう)」を紹介するホームページの最初にある言葉です。
書店などで見かけた際にはぜひ、手に取ってご覧くださいませ。
出版社「春夏秋冬叢書」のホームページ、「叢(そう)」を紹介するページはこちら
「季刊誌 叢(そう)」
三遠南信各主要書店にてお買い求め出来ます。
・3月10日・6月10日・9月10日・12月10日 発行
定価/660円(税込)
■明星ライブラリーにても販売しております。
2021/10/12
Posted by 明星ライブラリー at
20:34
│books and arts
2021年08月17日
西村玲子さんのこと

イラストレーターでエッセイストの西村玲子さんが今年の1月に肺腺癌でお亡くなりなられていたことを最近になって知りました。
享年78歳でした。
西村さんの色鉛筆で描かれたイラストと添えられた何気ない暮らしのエッセイを読み始めたのは私が中学生の頃。インターネットのない時代に、ファッションのこと、映画、インテリア、料理、子育て、旅... 日常の中にあるささやかでも素敵で豊かなものを発見し、愉しむ喜びをたくさん教えてくれました。
おしゃれ心やユーモアを持って暮らすセンスはいつもとてもみずみずしく描かれ、ご本人にはお会いしたことはもちろんなかったけれど、とてもチャーミングな方だったのだろうと想像します。
70歳を過ぎても等身大のご自分のおしゃれや暮らしの発見を綴り続け、これまでに200冊以上の本となって出版されていました。
私だけではなく、西村さんの感性から元気をもらっていた女性は本当に多くいたことと思います。
遅ればせながら、心からのご冥福をお祈り申し上げます。
Posted by 明星ライブラリー at
18:00
│books and arts
2021年08月12日
「遊庵」さんにての朗読茶会

昨日参加させていただいた「遊庵」さんにての「読書朗読茶会」にて。主催は豊川市で表千家茶道教室、池坊華道教室をされている「遊庵」の 鈴木 ゆかり先生。
今回の茶会は毎月10日におこなわれている「十日茶会」の特別編となり、発起人は名古屋市在住で茶華道とともに様々な場の創造をしている 松本 沙帆さんでした。
暑さも盛りのような日でしたが、感染予防対策をしっかりと行い、茶室にしつらえられた滝の図のお軸と、船に見立てた花器に活けたお花に迎えられると涼しい山の中に迷い込んだような気持ちに。

「せせらぎ」という銘の涼やかなお菓子

とろける柔らかさの氷菓糖
美味しいお茶を一服いただいたに後は、参加者さんが選んだ本の一節の朗読に耳を傾けます。
「ガイアの知性」に始まり、豊橋民話や西野亮廣さん、宮沢賢治、野鳥の図鑑から聞こえる鳥の声、谷崎潤一郎、などなど様々なジャンルの本とことばの世界にたっぷりと遊ばせていただきました。

茶道と華道を40年続けてこられた鈴木ゆかり先生は「茶の湯の修行は禅の修行をするのと同じです。」と仰います。

こちらの唐物の段通は500年前のものとのこと。

床には滝の図のお軸。
終始和やかな時間の中、心を尽くしたお茶と道具の取り合わせと皆さんとの本の語らいにすっかり涼をいただきました。
ご一緒した皆様、ありがとうございました。


平水差しの上で服紗が蝉の形に結ばれていました。
Posted by 明星ライブラリー at
19:00
│books and arts
2021年07月03日
季刊誌「叢(そう)」71号が発売されています。

「春夏秋冬叢書」から発行されている季刊誌「叢(そう)」 71号が先月に発売となっております。
「叢」は、ふるさとキーワードマガジンであり、毎号選ばれた漢字一文字によるキーワードに関わる郷土の話題を紹介しています。
第71号となる今回のキーワードは「生」。
特集は「植生其其(しょくせいそれぞれ)」として、「自生」、「群生」、「野生」、「腐生」、「原生」と分類した三遠南信の植生が取り上げられています。
「幣辛夷」と漢字で書いて「シデコブシ」と読むことも、「シデコブシ」が自生する伊川津の近くに暮らしながら、初めて知りました。
ツツジ科の「赤八汐(あかやしお)」が群生するのは浜松市天竜区春野町の北部の山、標高1,396mの「岩岳山(いわたけやま)」の山頂付近。「赤八汐」の取材は険しい道のりだったそうですが、編集長の味岡さんとカメラマンの二人で、片道4時間の登山をしながら無事に撮影出来たとのこと。
「赤八汐」の群生は全国的にも珍しく、いつか実物を見てみたいと思わせるような、薄桃色の花弁が美しく可憐な印象です。
また、田原市堀切に自生する「浜朴(ハマボウ)」、「腐生植物」として銀竜草(ぎんりょうそう)、雛の錫杖(ひなのしゃくじょう)、原生林として設楽町の「きららの森」が紹介されています。
「腐生」(生物が他の生物の死骸や排泄物などを栄養として生活する。)という生き方もあるということを、そのユニークな姿をした生物から教わりました。
その他、国の天然記念物に指定されている岡崎の「生田蛍(しょうだぼたる)」、「弥生土器」、「生味噌」などの内容です。
「生味噌」の誌面で取り上げられている豊橋市の小田商店の「生味噌」は、今では我が家の毎日のお味噌汁に欠かせません。
「叢(そう)はくさむら。草の根の生きた美しい情報を発信します。」
「叢(そう)」を紹介するホームページの最初にある言葉です。
書店などで見かけた際にはぜひ、手に取ってご覧くださいませ。
出版社「春夏秋冬叢書」のホームページ、「叢(そう)」を紹介するページはこちら
「季刊誌 叢(そう)」
三遠南信各主要書店にてお買い求め出来ます。
・3月10日・6月10日・9月10日・12月10日 発行
定価/660円(税込)
■明星ライブラリーにても販売しております。
Posted by 明星ライブラリー at
19:03
│books and arts
2021年06月27日
「プラテーロとわたし」

「銀」はスペイン語で「プラータ」、銀色のロバは「プラテーロ」と呼ばれているそうです。
先月の取材で訪れた浜松市肴町にある、銀のアクセサリーの制作と販売のお店「プラテロ」。
お店の名前の由来となった本だと聞いて、早速購入したJ.R. ヒメネス作「プラテーロとわたし」のページをめくることが、最近のお気に入りの読書時間です。
「プラテロ」がオープンしたのは1978年。以来40年、お店でアクセサリーを作り続けているオーナー夫妻の優しい人柄と、制作するデザインの魅力で今も変わらずお客さんは絶えません。
「プラテーロとわたし」は、月のように銀色の、柔らかい毛並みのロバのプラテーロに、主人公が日々のよろこびと哀しみを優しく語りかける138篇の散文詩。
何気ない出来事や風景の描写が歌のように美しい言葉で綴られ、なぜか心にじんわり染みてきます。
銀色のロバはいないけれど、銀色っぽい毛色の猫を撫でながら、スペインのアンダルシアの田園の景色を想像して読んでいます。

取材した記事は、浜松いわた信用金庫発行の冊子「夢風便り」(vol.5)の「ぶらり黒猫の街さんぽ-この路(みち)を行けば-」に掲載されております。

プラテロの店内の様子
「夢風便り」(vol.5)」より 発行/浜松いわた信用金庫